うちのエレ(ビションプー)と散歩するたび、「この店は犬OKだっけ?」を毎回調べていた。だったら地図にしよう — そう決めてから、スポット調査もページ生成も公開もドメイン設定も、コア工程は全部 sente(teai.io のコーディングエージェント)に任せた。実測ログを並べたら、AIの実作業は合計およそ1時間だった。
「1時間」は感覚値ではなく、各工程のログの引き算です。
| 工程 | やったこと | 実測 |
|---|---|---|
| スポット調査 | senteが未カバーエリアをWeb検索・裏取り(出典2本以上/件)して40候補をJSONLに逐次追記 | 約35分 |
| 登録 | ジオコーディング(国土地理院API)→39件を地図データへ・重複/圏外の機械検査 | 約3分 |
| ページ生成+公開 | 詳細ページ・エリアページ・sitemapを生成器で量産 → Cloudflare Pagesへデプロイ | 約2分(デプロイ自体は約90秒) |
| 独自ドメイン開通 | 証明書発行(ACM)→apex→wwwリダイレクト(CloudFront)→DNS切替(Route53) | 約15分 |
合計 約55分。もちろんロゴを気に入るまで描き直したり、散歩コースを30本キュレーションしたりする「遊びの時間」は別にある — が、データを集めて、サイトにして、独自ドメインで公開するという骨格は1時間で立つ。それが2026年の個人開発の速度感だと思う。
Terminalで実際に走っているsenteと、できあがったサイト。まずは動画でどうぞ(約3倍速・音なし)。
↑ senteが中目黒エリアの犬連れOK店を検索→食べログ/公式をcurlで開いて「ペット可」表記を実際に確認→JSONLに逐次追記していく実走36秒(この記事の更新中に裏で走っていたセッションをそのまま連写録画)。

↑ senteが検索→食べログの個店ページをcurlで開いて「ペット >>> テラス席ご利用可」を確認→「1件目確定: カフェ アクイーユ 恵比寿店。JSONLに追記。」→JSONの妥当性まで自分で検証している瞬間。この記事を書いている裏で走っていた本物のセッション。

かっこいいプロンプトではない。業務指示そのものです。「1件確定するごとに即追記」が長時間実行の要。
# わんぽ(wanpo.app)新規スポット登録リサーチ あなたのタスク: 東京の犬連れOKスポットマップ「わんぽ」(三田・麻布中心の港区+周辺)に**新規登録する候補店舗**をWeb検索で調査し、裏取り付きで一覧化する。 ## 対象エリア(現在データが手薄な順・この順で調査) 1. 高輪(現在0件) 2. 麻布台ヒルズ/虎ノ門(0件) 3. 元麻布(0件) 4. 白金台(ほぼ0件) 5. 広尾(2件) 6. 赤坂(3件) ## 除外(既登録・重複禁止) ~/scratchpad/wanpo_existing_names.txt に既存106件の店名一覧がある。必ず読んで重複を除外すること。 ## 各候補の必須項目(裏取りルール) - name: 店名(正式表記) - addr: 番地までの住所(公式サイト or 食べログ/Google情報で確認したもの) - category: cafe / restaurant / park / shop / hotel / clinic / other - dog_policy: 「テラスのみOK」「店内OK(小型犬)」「店内OK」「要予約」など**具体的に**。犬同伴可の根拠が確認できない店は載せない - hours: 営業時間(曜日別に違えばその旨) - sources: 裏取りに使ったURL 2本以上(公式サイトがあれば必ず含める)。1本しか無い場合は confidence を low に - confidence: high(公式サイトで犬可を明記) / mid(食べログ・まとめ記事等2ソース一致) / low - note: 一言(例: ドッグメニューあり、リード必須、閉店リスクの兆候 等) ## 実行ルール - **1件確定するごとに** /Users/yuki/workspace/wanpo/research/candidates-20260901.jsonl に1行JSONで**即追記**する(途中で落ちても再開できるように)。ディレクトリが無ければ作る - 既に同ファイルに書いた店はスキップ(再開時) - 目標: 裏取り済み candidates を **15〜25件**。エリアごとに最低2件は探す(本当に無ければ「このエリアは○○を探したが見つからず」を同ファイルにnoteとして記録) - 閉店情報を見つけたら載せない(その旨noteに) - 犬「同伴可」と「ペットホテル/サロン(預ける系)」は区別し、預ける系は category: other + note に明記 - 最後に /Users/yuki/workspace/wanpo/research/summary-20260901.md にエリア別サマリ(件数・特筆事項)を書いて終了
sente は teai.io の CLI コーディングエージェント。今回のポイントは3つ。
1. 調査は「1件確定ごとに追記」の設計にする。長時間のエージェント実行は途中で落ちることを前提に、結果ファイルへ逐次追記+再開時は済み分をスキップ。40件の裏取り調査が安心して放置できる。
2. モデルは固定する。既定を teai/default(Kimi K3 固定・ヒューリスティックなし)にした。長いエージェント作業では「毎回同じ強いモデル」が一番事故らない。
3. ドメイン設定は「道具」にした。apex ドメインのHTTPS開通(証明書→リダイレクト→DNS)は手作業だと面倒の塊なので、一連の手順を launch.sh というスクリプトに固めた。次のサイトからは sente に「wanpo.app を verify して」と言えば35秒で疎通確認まで返ってくる(実測)。ドメインの空き確認→購入(課金は人間のGO必須の安全装置つき)→デプロイ→SSL→検証まで、エージェントが一気通貫で叩ける。
わんぽ — 犬連れOKスポットマップ。テラス/店内の同伴条件・営業時間を一次情報で裏取りして掲載し、うちのエレが公式キャラとして案内している。タイプ別のおさんぽコース30選、お店向けの無料ステッカーキットもある。犬と暮らしている人はぜひ。
「AIが全部やった」は半分だけ本当で、何を作るか・どこで妥協しないか・お金を使うGOは全部人間の仕事のままだ。逆に言えば、そこ以外はもう任せられる。愛犬のためのサイトくらい、思い立った日の夜に立てばいい。
この構成(調査エージェント+生成器+launch.sh)は全部 teai.io の上で動いている。エージェントを回したい人は curl teai.io/te | sh からどうぞ。