Kimi K3を自分でホストしたらいくら?
GPU価格の推移とteai.ioとの比較
Kimi K3はモデルの重みが公開されている(オープンウェイト)ため、理論上は自前のGPUでホストできます。 では実際にいくらかかるのか。必要なGPU構成・国内クラウドの実勢価格・GPU価格そのものの推移・損益分岐点を、 確度を明示しながらまとめました。
必要なGPU構成
Kimi K3は総パラメータ2.8T・活性パラメータ104BのMoEモデルで、コンテキスト長は最大約100万トークンです。 MXFP4(QAT)量子化で重みは約594GBになります。
- 最小構成: 8×H100 80GB(合計640GB) — KV cacheの余地はほぼ残りません
- 推奨構成: 8×H200 141GB(合計1,128GB)
- 推論スタック: vLLM 0.26以降(Kimi K3対応はpre-release)、またはSGLang(H200/B200系を公式サポート)
国内GPUクラウドの実勢価格(2026年7月時点)
公開情報・公式発表ベースで確認できた月額料金です。確度も併記します。
| プロバイダ | 構成 | 月額 | 確度 |
|---|---|---|---|
| さくらインターネット 高火力PHY | H100 SXM×8 | ¥3,046,120(税込)・1年コミット¥2,741,508 | 確定・公式 |
| さくらインターネット 高火力PHY | H200/B200×8 | 非公開(要問い合わせ) | — |
| ハイレゾ AIスパコンクラウド | H200 SXM×8 | ¥2,783,000(税込) | 確定・公式PR |
| GMO GPUクラウド | H200専用 | ¥3,800,000(税別)前後 | 未確認・二次情報 |
| (海外参考)RunPod | H200×8 | 約$25,286/月 | 換算値 |
国内は8×H200構成でおおむね月270〜380万円のレンジです。海外のスポット/オンデマンド市場はこれより 大きく変動する点に注意してください(次のセクション参照)。
GPU価格はどう推移してきたか
海外のGPUレンタル市場では、H100の時間単価は大きく下落してきました。複数の価格調査によると、 2023年〜2024年前半には主要クラウドでGPUあたり時給7〜11ドル程度だった水準が、2025年後半〜2026年には 多くの専業プロバイダーで時給1.5〜3ドル程度まで下がったと報告されています。プロバイダーによる価格差は 非常に大きく(同じH100でも時給1ドル台〜14ドル台まで最大20倍超の開き)、スポット市場ほど値動きも激しくなります。
H200はH100より新しく、メモリ・帯域とも上位のため2026年時点でも時給2〜11ドル程度とH100よりやや高値圏 (プロバイダーによってはH100比15〜40%増、場合によってはそれ以上)ですが、供給が増えるにつれて同様に 下落していくとみられます。
国内クラウド(さくら・ハイレゾ等)の月額固定価格は、海外のスポット価格ほど急激には動きませんが、 GPU調達コストの低下や新型チップ(B200/B300等)の普及が進めば、中期的には国内価格にも波及していく と考えられます。
GPU価格推移の出典(2026年7月時点の海外価格調査): CloudZero・ IntuitionLabs・ Silicon Data
損益分岐点(仮定を明示した概算)
teai.io経由のKimi K3 API料金(output $15/M token)を基準に、自前の8×H200構成(月額約278万円、 164円/ドル換算)と比較すると、集約スループットを1,500〜3,000 tok/秒と仮定した場合の損益分岐点は おおよそ月11.3億 output tokens(1日あたり約3,800万トークン)になります。
言い換えると、仮定スループットの15〜43%程度を継続的に稼働させて初めて自前ホストの方が安くなる計算です。 月間の出力トークン数がそこまで達していない場合は、API利用の方が合理的です。
teai.ioでの考え方
teai.io自身も、まずはAPI仕入れ(Moonshot/OpenRouter経由)でKimi K3を提供しています。自前ホストは 「データを国内で完結させたい」という需要が実際にまとまってから検討する位置づけで、現時点ではGPUを 稼働させていません。法人利用で国内完結が必須の場合は、下記からご相談ください。