守 Mamori
セキュリティの民主化 — みんなでレポートして、みんなで守る
最新の攻撃情報・脆弱性情報を自動で集め、あなたの環境に関係あるかを照合し、
対策の下書きまで出すセキュリティエージェント。
ある1社が受けた攻撃の知見が、全員の防御になる「集団免疫」を目指します。
紹介動画(約1分40秒・ナレーションは運営者本人の声の合成音声)— 何をするものか・どう使うか
何をしてくれるのか
受信・照合(守りの更新ループ)
CISA KEV(米国政府の「悪用確認済み脆弱性」カタログ)、JPCERT/CC 注意喚起・週報を6時間ごとに自動取得。あなたが書いた「社内で使っている製品の名前」と照合し、名前が一致して悪用確認済み・注意喚起のものは「要対応」、名前だけ一致したものは「要確認」に分けます。
対策の下書き
関係ありそうな脅威には、確認手順の下書きと一次情報へのリンクを付けます。悪用確認済みのものはCISAが米国政府機関向けに定めた対応期限も目安として表示。照合は製品名で行い、バージョンまでは見ないため、最終判断はあなたが行います(エージェント自身は変更を加えません)。
共有(相互防御・TLP管理)
観測した攻撃をTLPラベル付きで共有ハブへ。ハブ側でもIP /24丸め・メール除去・時刻丸めの自動匿名化。GREENは参加者、AMBERは運営が確認した一部の参加者だけが閲覧できます。
証跡
レポートは日次で保存。いつ、何を検知し、どう判断したかの証跡が残ります。観測データは90日で自動削除。
投稿者の保護(設計で担保)
- 参加者専用キー:組織ごとに発行・失効可能。共通キーは使いません
- 自動匿名化:IPアドレスは /24 に丸め、メールアドレスらしき文字列は除去、タイムスタンプは1時間単位に丸めて保存
- TLPラベル:CLEAR(公開)/ GREEN(参加者)/ AMBER(運営が確認した一部の参加者)で共有範囲を投稿者が制御。迷ったらGREEN。TLP:RED は投稿自体を拒否
- 組織名は非公開:公開される統計は件数のみ。観測には組織名ではなく組織ごとに固定の記号(ハッシュ)を付記(同じ組織の投稿どうしは結び付きます)
- 保持期間:観測は90日で自動削除。削除依頼は随時受け付けます
- レート制限:投稿30回/時・読取120回/時で濫用を防止
自動で伏せるのは IPv4 アドレスとメールアドレスだけです。自社ドメイン・内部ホスト名・人名などは投稿前に除いてください。ハブの匿名化は多層防御の1層です。
既存の仕組みとの違い
| Mamori | MISP/OpenCTI | J-ISAC等 | 有償TI | |
|---|---|---|---|---|
| 費用 | 無料(ベータ) | 無料(自前運用) | 会費制 | 高額 |
| 運用の手間 | キットを展開してコマンド1行 | サーバ構築・運用が必要 | 加盟審査 | 契約・調整 |
| 自社スタック照合 | 自動(watchリスト) | 自前で実装 | — | 一部対応 |
| 対策下書き生成 | 自動 | — | — | レポート中心 |
| 中小・個人でも参加 | はい | 技術力次第 | 業界団体単位 | 企業規模前提 |
MISP等の本格TIPを既に運用している組織の置き換えではなく、「まだ何も守る仕組みを持っていない組織の最初の1枚」を目指しています。STIX 2.1エクスポート(/api/stix)とCPE/SBOM照合(agent/match_cpe.py)に対応済み。TAXII配信はロードマップにあります。
導入(5分)
必要なもの:MacかLinuxのパソコンとターミナル(WindowsはWSL)、Python 3.9以上、curl。詳しくは参加ガイド(動画つき)。
1. 見るだけ(登録不要)
最新の脅威の一覧を開くだけ。APIなら curl -s https://mamori.teai.io/api/latest
2. 自社の製品と照合する(ローカル実行・登録不要)
cd ~ && curl -sL https://mamori.teai.io/kit.tar.gz | tar xz && cd mamori
cp examples/inventory.example.json inventory.json # 製品の英語名を {"name": "WordPress"} の形で並べる
bash run.sh # data/reports/ にレポートができます
3. 観測を共有する(組織専用キー)
export MAMORI_KEY='受け取ったキー' bash tools/check-key.sh # "ok": true なら有効 bash tools/share.sh "wp-login.php への総当たり" 412 GREEN
組織専用キーはお問い合わせに「Mamori参加希望・会社名・連絡先」を書いて申し込み(ベータ期間中は無料・原則当日、遅くとも24時間以内に発行)。
API
| エンドポイント | 認証 | 説明 |
|---|---|---|
GET /api/latest | 不要 | 最新の脅威インテル(TLP:CLEAR) |
GET /api/stats | 不要 | 参加組織数・観測件数などのカウンタ |
GET /api/observations | 不要(TLP:CLEARのみ) | 公開観測の一覧 |
GET /api/sample-report | 不要 | 対策下書きレポートの実物(最新) |
GET /api/stix | 不要 | STIX 2.1バンドル(MISP/OpenCTIにインポート可) |
GET /api/whoami | 専用キー | キーの有効性確認 |
POST /api/observations | 専用キー | 攻撃観測の投稿(TLP付・64KB上限・30回/時) |
GET /api/observations | 専用キー | 自分のTLP権限までの観測一覧(直近200件) |
運営
Enabler(イネブラ)— teai.io / Sente / KOE を運営するチームです。お問い合わせは contact まで。脆弱性の報告は Securityページ の方針に従ってください。
Mamoriは現在ベータ(v0.5)です。 利用規約・データ取り扱いと キー管理運用手順を公開しています。 照合は製品名のキーワード+任意でCPE/SBOM(agent/match_cpe.py・NVD連携)の2段構成です。