障害対応レポート

紙芝居の絵が消えた日 —
15分でteai.io経由に直した話

中国の人型ロボット「X-Humanoid」急伸をテーマに紙芝居を作ったら、画像だけが表示されない障害に当たりました。原因は自社の紙芝居サービス「kamishibai.tv」が使っているGoogle AI Studio(Gemini)の直叩きキーの前払いクレジット枯渇。teai.io経由(te image --fast)で画像だけ作り直したら数分・数十円で直り、そのままサービス本体の画像生成もteai.io経由に切り替えました。単一プロバイダの直叩きが一番壊れやすいという、実務でよく踏む罠の実例です。

公開 2026-08-30
対象 kamishibai.tv 画像生成パイプライン
状態 応急復旧+恒久修正・本番反映待ち
0枚
障害中に表示できた画像
8枚
teai.io経由で復旧した画像
¥25
復旧にかかったコスト
1行
恒久修正のURL差し替え行数感

きっかけ: 台本と声はできたのに、絵だけ出ない

紙芝居は8場面の台本・ナレーション音声までは正常に生成されました。しかし画像だけが一枚も表示されない。調べると、kamishibai.tvの画像生成はGoogle AI Studio(Gemini)のAPIキーを直接叩く実装になっており、そのキーの前払いクレジットが枯渇して429 RESOURCE_EXHAUSTED(prepayment credits are depleted)で即死していました。

これは初めてではありません。2026年8月2日にも同じ理由で同サービスの画像生成が全停止した実績がある、既知の弱点でした。単一の直叩きキーに依存している限り、Google側の課金状態がそのままサービスの生死を左右します。

応急処置: teai.ioのteで画像だけ作り直す

teai.io(弊社のAI APIゲートウェイ)のteコマンドは、複数プロバイダにルーティングできます。

te image "<prompt>" --fast --out scene_0.png

--fastオプションで安価ティア(15クレジット/枚)のgoogle/gemini-3.1-flash-lite-imageOpenRouter経由で呼ばれます。直叩きのGoogle AI Studioキーとは完全に別の課金経路なので、片方が枯渇していてももう片方は生きています。8枚生成して合計120クレジット(約¥20)。既存の音声は生成済みで無事だったため使い回し、画像だけをbase64で直接importして即座に紙芝居を復旧できました。

恒久対応: kamishibai.tv本体もteai.io経由に

応急処置で終わらせず、kamishibai.tv側のコードも直しました。teai.ioには/gemini-proxyという、Gemini native APIをそのまま透過プロキシするエンドポイントが既にあります(x-goog-api-key認証・複数プロバイダの自動フェイルオーバー込み)。

// (修正後) TEAI_API_KEY があれば teai.io の gemini-proxy を優先 let (url, key) = if !st.teai_key.is_empty() { (format!("https://api.teai.io/gemini-proxy/v1beta/models/{IMAGE_MODEL}:generateContent"), st.teai_key.clone()) } else { (format!("https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/{IMAGE_MODEL}:generateContent"), st.gemini_key.clone()) };

リクエストの形はGoogleネイティブAPIと同じなので、ベースURLと認証キーを差し替えるだけの最小変更で済みました。TEAI_API_KEY未設定時は従来の直叩きにフォールバックするので、ローカル開発環境は無変更で動きます。

学び

同じ罠を踏む前に、ゲートウェイ経由に

単一クラウドAPIの直叩き構成をお持ちの方は、/gemini-proxyのようなプロキシ経由への切り替えをご検討ください。クレジットカード不要、登録だけで100クレジット。

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