Sente Cloud / CLI / Desktop 徹底比較 —
何ができて何ができないか
Sente(先手)は1つの製品ではなく、3つの入り口がある。ブラウザだけのSente Cloud、シェルスクリプト1本のSente CLI(te)、macOSアプリのSente Desktopだ。「Sente iOS」を探す声もあったので、実際のコードとリポジトリを読んで、何ができて何ができないかを正直にまとめた。
先に結論: Sente iOSは存在しない。ワークスペース全体を検索したが、Sente関連のiOSプロジェクトは一件も見つからなかった。今のところSenteはブラウザ・CLI・macOSの3つ。
ひと目で比較
| 項目 | Sente Cloud | Sente CLI (te) | Sente Desktop |
|---|---|---|---|
| 動作環境 | ブラウザのみ | ターミナル(macOS/Linux) | macOSアプリ(Tauri) |
| インストール | 不要 | curl teai.io/te | sh | アプリをダウンロード |
| 認証 | メールOTP / Google | teai.io APIキー | Sente Cloudのセッション共有 |
| オフライン動作 | 不可 | ネットワーク必須 | ローカルLLMへ切替可能 |
| 使えるモデル | 安価な3種に固定(非管理者) | 制限なし(自分のAPIキー次第) | Cloudと同様の想定 |
| ファイル/bashアクセス | 隔離サンドボックス内で可 | ローカルマシンで直接 | ローカルマシンで直接 |
| MCPゲートウェイ6サービス | 自動登録済み | 設定すれば利用可 | 設定すれば利用可 |
| デバイス間同期 | 同期先として機能 | — | Cloudへpush同期 |
Sente Cloud — 何もインストールしなくていい代わりに、制限がある
ブラウザを開くだけで使える分、他の2つと違って「共有インフラ」を使っているという制約がある。
できること
- メールの6桁コード、またはGoogleアカウントでログイン(招待制)
- teai.io MCPゲートウェイの全6サービス(音声のKOE・紙芝居のkamishibai.tv・アパレルのMU・建築BIMのbim.house・柔術データのJiuFlow・画像生成)が最初から使える
- 1日40メッセージまで無料(招待制のβ運用)
- ¥500〜¥50,000のチャージで、1クレジット=メッセージ1回分(約¥1)。残高がある間は無料枠を消費しない
- Sente Cloud自体が外部のMCPクライアントから呼べるMCPサーバーとしても動く(
sente_askで自分のサンドボックスにタスクを投げられる) - ユーザーごとに隔離されたサンドボックス内でファイル操作・bash実行が可能
できないこと
- オフラインでは一切使えない(ブラウザ経由でクラウド上のコンテナに接続する構造のため)
- 非管理者アカウントは高額モデル(Claude・GPT-4o等)を選べない。コスト保護のため安価な3モデルに固定され、リクエストを直接書き換えても強制的にクランプされる
- 10分以上操作しないとコンテナがスリープし、次回アクセス時に起動待ちが発生する(有料クレジットを使うと30分に延長)
Sente CLI(te)— 自分のマシンで、自分のAPIキーで
curl teai.io/te | shで入る、340KBのシェルスクリプト。コンパイル済みバイナリではなく、OpenCodeへの薄いランチャーとして実装されている。
できること
- 自分のteai.io APIキーを使って、自分のマシン上でOpenCodeエージェントを直接動かす
- ファイルシステム・bashへローカルマシンとして直接アクセス(サンドボックスの隔離なし)
te legal・te infra・te securityなど、teai.io側に実装された専門コマンド群を呼び出せる- MCPゲートウェイも自分で設定すれば同じように使える(Sente Cloudの設定例がそのまま流用できる)
できないこと・注意点
- Sente Cloudのような「招待すればすぐ使える」導線はない。teai.io APIキーの取得が前提
- モデル制限やコスト上限は、Sente Cloudのような組み込みの歯止めがあるとは限らない(自分のAPIキー残高がそのまま上限になる)
Sente Desktop — オフラインにも切り替わるmacOSアプリ
Tauri 2 + Reactで作られた、macOS専用(io.teai.sente-desktop、対応OS 12.0以降)のデスクトップアプリ。
できること
- ローカルでOpenCodeプロセスを起動し、アプリ内に表示
- ステータスバーでオンライン(teai.io接続)・オフライン(ローカルLLM)の切り替えを表示
- Sente Cloudのセッショントークンをキーチェーンに保存し、ワンクリックでSente Cloud側へ同期(push)できる
できないこと・未確認
- macOS専用。WindowsやLinux向けのビルド設定は見当たらなかった
- オフライン時にどのローカルLLMへ切り替わるか、その詳細ロジックは今回未確認
- Sente Cloudからの「pull」同期(Cloud側の変更をDesktopへ取り込む)のUIはコード上確認できず、pushの片方向のみ確認できた
正直に書いておくと: Sente CLIとSente Desktopの一部の挙動(モデル制限の有無、オフラインLLMの切り替えロジック)は、今回のコードリーディングだけでは断定できなかった部分がある。上記で「未確認」と書いた箇所は、実際に動かして検証したわけではない。
結局どれを使えばいいか
- とにかく今すぐ試したい → Sente Cloud(招待制・インストール不要)
- 自分のマシンのファイルを直接触りたい・自分のAPIキーで自由に使いたい → Sente CLI
- オフラインでも使えるものが欲しい、GUIが好き → Sente Desktop(macOSのみ)